人間関係は目に見えないから、ストレスだ
こんにちは。ニシカツです。今回の記事を書くにあたって、色々な記事を読み漁ってみました。ストレスに対する定義から、その解消の仕方まで・・様々なことが載っていました。
今回は、それらの記事のまとめと、そもそもなぜ人間関係はストレスなのか?ということをお話していきたいと思っています。
ストレスが起きるメカニズム
まず、ストレスの定義から話をしていきましょう。文科省ではストレス理論を使い、ストレスが起きるメカニズムを説明しています。
多くの企業でも、このストレス理論を用いして、ストレスマネジメントなどを管理者が学んでいます。
このストレス理論を知り、コントロールできないストレスをコントロール可能な状態とすることで、日々のショックな出来事(つまりストレッサーの強さが強い状態)にも対応できるという整理です。
では、どうしたらコントロールできるのでしょうか?それを理解するためにも、このストレス理論を理解していきましょう。まずは、ストレッサーとは何か?ということです。
ストレッサーとは、日常で遭遇する刺激のこと
下敷きをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。ソフト下敷きじゃなくて、通常の下敷きです。
子どものころ、下敷きを曲げて、また元に戻すということを繰り返した経験はありませんか?もし、曲げる強度が強ければ、下敷きは折れてしまいます。
このように、ストレッサー(下敷きを曲げる強度)が強くなると、ストレス(下敷き)が相当曲がり、メンタルが折れてしまいます。
ストレッサーは、物理的なものと心理的なものに大別されています。日常にある、物理的ないしは心理的な刺激を感じた時に、「ストレスを感じる」と多くの人は言っています。
認知的評価・対処能力をあげるために
ストレッサーが分かったら、認知的評価や対処能力をあげていく必要があります。そのための手段として、以下のようなスキルがあります。
リフレーミング(NLP)
出来事の枠組みを、別の角度で捉えることを言います。
例えば、小学校のテストで70点を取ったとしましょう。あなたはそれを、どう捉えますか?70点しか取れなかった・・とするのか、70点も取れた!やった、すごい!と捉えるのか。それによって、心の持ちようが変わってきますよね、という整理の仕方です。
他にも、上司に怒られた。取引先に出禁をくらった・・などの時に、どう捉えればいいのでしょうか?「これも人生の勉強だ。成長の過程だ」と捉えるのか、「もう自分はなんてダメなやつだ」と捉えるのかによって、認知的評価が上がり、対処能力も大きく違っていきます。
こうして思い方を変化することで、強く曲がったストレスに対しても、しなやかに生きられるソフト下敷きのようになれるわけです。
事実と思い込みを分ける(心理学)
「妄想」という言葉があり、私たちが使う単語では「被害妄想」などを使いますね。精神医学では、「事実と違うことを本気で思い込むこと」と言っています。
例えば「自分は王家の出なんだ」という「血統妄想」がありますが、この人は、一般的な家の出にも関わらず、その妄想があたかも事実だと思い込み、事実歪曲が激しい状態にあります。
もちろん、ここまでではないにせよ、誰しもが多かれ少なかれ「妄想」を持っています。例えば、社長にプレゼンした時に「それでは、よく分からないよ」と言われた事実に対して、「あぁ、社長に気に入られなかった。自分はダメだ」と思うのは思い込みです。
なぜ、社長がそのようにあなたに伝えたのか?という意図を把握せずに、すぐに思い込みに走ってしまうと、コミュニケーションが難しくなります。
ですから、事実と思い込みを分けることを繰り返していくことで、「どうしてよく分からないのでしょうか?」という質問ができるようになります。そうして対処能力をあげる考え方です。
アサーティブコミュニケーション(心理療法)
アサーティブは、自分の意見や要求を、相手の権利を阻害することなく伝えるコミュニケーションのことを言います。
例えば、上司から「君はどうしてこんな事がいつも出来ないのか?だからいつまで経っても、上から認められないんだよ」という言葉をもらったとします。その時、あなたはどんな返事をしますか?
アサーティブな考え方では「私は今、悲しい気持ちです」と伝えることだと教えています。相手のせいにするのではなく、自分の状態をそのまま伝えることを、よしとしています。
なお、アサーティブの考え方は、1950年代のアメリカで心理療法のひとつとして取り入れられ、人権擁護の思想や運動を土台として発展しています。
番外編:別の人に話をする
これも対処能力をあげるための1つです。まったく関係のない、別の人に話をすることで、客観的な評価をもらったり、友達と話すことで励ましをもらうということです。
上記にあげた色々なスキルがありますが、それ以上に信頼関係のある仲間内に伝えるだけで、スッキリすることはありますから、別の人に話をすることは、大変効果的ではないでしょうか?
ストレス反応を和らげるために
認知的評価・対処能力をあげる方法がわかったところで、最後にストレス反応をいかに和らげるのか?というアプローチに入っていきましょう。
心:マインドフルネス
最近はgoogleが取り入れて、日本発の禅の精神から生まれたマインドフルネスが逆輸入されています。すべてはひとつ。ONENESSの境地に精神を集中することによって、そもそもストレスのないマインドフルな状態に心をするという手法です。
マインドフルネスだけではなく、多くの精神世界は、このONENESSの境地にいくために、宗教やスピリチュアルといったアプローチを通して行っています。
これを通して、ストレス反応を和らげる状態をつくります。最近は企業でも取り入れられており、効果が実証されているようです。
行動:旅行
言わずと知れたストレス解消法なので、そんなに話すことはありません。人間は社会的な束縛に常にいると、その環境から自由になりたいと思います。
特に現代は情報化社会で、何をしなくてもスマホやPCから情報が集まる時代です。つまりインプット過多が日常なんです。そうすると、何かしらの形でアウトプットを求めるのは当然です。
そういった意味でも、手っ取り早く、ストレスが解消されるのが旅行です。普段と違う場所に行き、普段と違う景色を見て、自由を手に入れたと思うのです。
もちろん、その後に戻る会社の憂鬱さといえば、ないのですが(笑)
身体:ランニング・ウォーキング・筋トレ
これも、同じようにアウトプットのための手法ですね。普段動かさない身体を動かすことで、交感神経が活性化されて、その対称となる副交感神経が、筋トレやランニングが終わった後に出てくるため、リラックス効果があります。
私も週1でランニングをしますが、普段溜まっているものを汗を書いて出すのは、気持ちがいいですよね!
ストレス理論を通して、今までの解決策をご紹介してきましたが、いかがでしたか?これである程度の効果は期待されますが、実は根本的なある問題点がありました。
それをまとめで、締めくくりたいと思います。
まとめ:人間関係のストレスが解消されないたった1つの法則
実は人間関係がストレスである理由も、人間関係はそもそも目に見えませんし、ましてやストレスが発生する基準点が目に見えません。
そもそもストレスはどこから生まれたのでしょうか?認知的評価といいますが、この認知も、なぜ、どこからどのように生まれて、マイナス感情がうまれているのでしょうか?
その基準点がみえない中で、ストレス理論が用いられている状態ですから、あなたが自覚しているにせよ、していないにせよ、既にストレスが発生した後に解消することになります。
なので一定の効果はありますが、あなた自身のストレスが発生する根本的な基準点がみえないため、再びストレスが溜まり続ける方向にしかいきません。
この問題に対しては、対応する手段が今までは、ありそうでありませんでした。
そうです。ストレスが解消されないたった1つの法則は、目に見えないストレスを、いかに見えるようにさせるのか?という法則を求めていたのです。
ですが、そもそもストレスを感じる基準点はあなたと私も違いますし、千差万別です。そんな状態で、なにかしらの理論を学んだとしても、そもそもあなたの基準点でストレスを捉えるので、その理論も、あなた独自のイメージで捉えるため、根本的な解消に至りません。
ですから、まずストレスがないところから、ストレスが発生する基準点を認識することで、ストレスの根本的な対応ができますし、ストレスを解消するレベルではなく、ストレスからクリエイティブに進化させる、人間関係を生み出すことが可能です。
メール講座では、様々な事例を通して、ストレスが発生する基準点をご紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。
人間関係は、ストレスからクリエイティブへ。私たちに興味を持ってくだされば幸いです。